freee人事労務の解約方法【2026年版】支払い停止と事業所削除の違い、解約の前にダウンロードするもの
この記事の解約・事業所の削除の手順は、freeeの公式ヘルプをもとにまとめたものです。体験として書くのは 書き出しの使い分けと、会計freeeへの給与の仕訳の連携 の2つだけです。
結論
freee人事労務の解約は 「お支払いの停止」だけ でよく、①契約管理で更新日を見る → ②有効期限までにダウンロード → ③支払いを止める の順に進めます(「事業所の削除」は別の手続きで、データがすべて消えます)。
- 「事業所の削除」はしなくても解約になります。 削除すると データはすべて消え、復旧できません
- 支払いを止めても 有効期限までは今のプランで使えます。期限が過ぎると「プラン未契約」になり、給与明細の閲覧・従業員情報の出力・年末調整の書類の出力・会計freeeへの仕訳の連携ができなくなります(データそのものは消えません)
- 会計freeeを続けるなら、事業所は削除できません(会計と人事労務で同じ事業所のため)。支払いの停止だけにします
乗り換え先がまだ決まっていないなら、先に SmartHRと比較(2026年版・10人規模):freee人事労務・マネーフォワード クラウド・ジョブカン労務HRの年額と選び方 を見てから、この記事に戻ってきてください。
この記事が役に立つ人
- freee人事労務から、別の給与計算・労務管理ソフトへ乗り換えようとしている人
- 会計はfreee会計のまま、給与・労務だけ別のソフトにしたい人
- 「退会」「事業所の削除」「アカウントの削除」のどれをすればいいのか分からなくなった人
手順1:まず更新日を見る(年払いで損をしないために)
freeeは、受け取った利用料金の返金・キャンセルには応じない と公式ヘルプに書いています(事業者どうしの取引なので、クーリングオフもありません)。→ 利用料金を誤って決済したため、キャンセル・返金をしてほしい(freeeヘルプ)
年払いの途中で支払いを止めても、残りの期間の料金は戻りません。そのかわり、有効期限までは今のプランの機能を使えます。なので最初に、いつまで使えるのかを確かめます。
- freeeアカウント管理にログインする
- [事業所管理]→[契約管理] を開き、freee人事労務の契約番号をクリックする
- 契約の詳細で 「次回のお支払い日」 と、契約中のプランを確かめる
この日付が、ダウンロードと新しいソフトへの切り替えを終わらせる期限になります。更新日が近いなら、先に支払いを止めておき(有効期限までは使える)、期限までに作業を終える形でもかまいません。有効期限までは、解約の取り消しもいつでもできます(同じヘルプ)。
解約の手続きは3段。必須なのは1つだけ
| 手続き | 必須か | 何が起きるか |
|---|---|---|
| ① お支払いの停止 | 必須 | 有料プランの自動更新が止まる。有効期限までは今のプランで使える |
| ② メール配信の停止 | 任意 | freeeからのお知らせメールが止まる |
| ③ 事業所の削除 | 任意 | freeeのすべてのサービスのデータが消え、復旧できない。有料プランの残りの期間も無効になり、freeeの利用料金の領収書も出せなくなる |
出典:freeeから退会する(お支払いを停止する)(freeeヘルプ)/事業所を削除する(freeeヘルプ)
freee人事労務のお支払いの停止は、上と同じ [事業所管理]→[契約管理] から、プランの「…」(3点リーダー)→ [自動更新を解除する] を選び、アンケートに答えて解除します。
事業所の削除は、公式ヘルプも「支払いを止めたいだけなら、削除は要らない」としています。事業所を残しておけば、データはそのまま残ります。乗り換えのときに削除まで急ぐ理由はありません。
支払いを止めたあと、何ができなくなるか
| 時期 | 状態 |
|---|---|
| 支払いを止めてから、有効期限まで | 今のプランの機能をそのまま使える |
| 有効期限のあと | 「プラン未契約」(無料お試しが終わったあとと同じ状態)。画面の上に[プラン未契約]と出る |
| 料金の延滞中に支払いを止めた場合 | 有効期限に関係なく、すぐに「プラン未契約」になる |
「プラン未契約」になると、公式ヘルプの機能表で、たとえば次のものが「閲覧不可」「ファイル出力不可」「連携不可」になっています。
- 給与明細・賞与明細の一覧と個別の明細の閲覧
- 従業員情報のエクスポート(CSV)
- 年末調整の計算結果・書類の出力・電子申告
- 算定基礎届・月額変更届・所得税徴収高計算書の出力
- 入社・退職の書類の閲覧
- 勤怠一覧の閲覧・登録、打刻
- 会計freeeへの給与の仕訳の自動連携、経費精算の給与への連携
一方で、「プラン未契約」に切り替わっても、事業所で設定した勤怠などのデータは消去されない とも書かれています。消えはしないが、見られない・出せない状態です。ダウンロードは有効期限までに終わらせます。
出典:freee人事労務をお支払い停止するとどうなりますか?(freeeヘルプ)/freee人事労務のプラン・料金について(freeeヘルプ・「プラン未契約」の表)
会計freeeを続けるなら、事業所は削除できない
freee会計とfreee人事労務は、同じ事業所を使っています。事業所の削除は、会計・人事労務の両方をまとめて消す操作 なので、会計freeeを続ける場合は freee人事労務だけの削除はできません。この場合は、freee人事労務の 支払いの停止だけ を行います。→ freee人事労務の事業所の削除ができません(freeeヘルプ)
手順2:有効期限までにダウンロードするもの
公式ヘルプには「従業員情報等の各種データをダウンロードできる」とだけあり、何をどこから出すかは機能ごとのヘルプに分かれています。乗り換えで要るものを、出す場所と一緒にまとめました。
| ダウンロードするもの | 出す場所・形式 | 新しいソフトに移すか | 公式ヘルプ |
|---|---|---|---|
| 従業員情報(家族は8人まで) | [従業員]→[従業員情報]→[一括操作]→[従業員情報の出力]/CSV | 移す(新しいソフトの取り込み用の形に直す) | 従業員情報をエクスポートする |
| 従業員と家族のマイナンバー | freeeサポートデスクに利用開始を申し込んでから、従業員情報のエクスポートで出す/CSV | 移す(または新しいソフトで従業員に登録し直してもらう) | マイナンバー情報をエクスポートできますか?/freeeマイナンバー管理の従業員と家族情報を出力する |
| 賃金台帳(年ごと・従業員ごと) | [書類]→[書類・手続き]→[賃金台帳]/PDF・CSV | 年の途中なら、1月からの累計のもとにする。残りは保存 | 賃金台帳を作成する |
| 源泉徴収簿・源泉徴収票 | [年末調整]の画面の[出力]/PDF | 保存 | 年末調整のその他書類を発行する |
| 出勤簿・労働者名簿 | 書類の機能から/PDF | 保存 | freee人事労務で作成できる書類・行える手続 |
| 算定基礎届・資格取得届などの手続きの書類 | 書類の機能から(算定基礎届などはCSVも) | 保存(今年の届け出の控え) | 同上 |
| freeeの請求履歴・領収書 | 契約管理の請求履歴 | 保存(事業所を削除すると領収書が出せなくなる) | freeeの請求履歴を確認する |
表で気をつけてほしい所が3つあります。
- ふつうの従業員情報のエクスポートには、マイナンバーが入りません。 マイナンバーを出すには、サポートデスクへの申し込みが要ります。しかも freee会計かfreee人事労務のどちらかで有料プランを契約していることが条件 です。会計もやめる場合は、支払いを止める前に申し込みます
- 従業員情報のCSVは、そのままではfreee人事労務にも取り込めない形 です(公式ヘルプ)。新しいソフトでは、そのソフトの取り込み用の見本に合わせて列を並べ直すことになります
- 賃金台帳は、給与明細を確定した月の分だけ が出ます。未確定の月がないかを先に確かめます
私は、社労士さんに渡すときはPDF、管理会計で数字を使うときはCSV と使い分けていました。乗り換えのときは、賃金台帳をPDFとCSVの両方 で取っておくと、PDFは保存に、CSVは新しいソフトでの突き合わせに使えます。
書類はいつまで残すのか
freee人事労務をやめても、書類を残す義務は会社に残ります。ダウンロードしたファイルは、下の期間は消さずに持っておきます。
| 書類 | 保存の期間 | 根拠 |
|---|---|---|
| 労働者名簿・賃金台帳・出勤簿など、労働関係の重要な書類 | 5年間(当分の間は3年間) | 労働基準法 第109条、附則 第143条第1項 |
| 扶養控除等申告書など(年末調整で従業員から受け取る申告書) | 提出期限の属する年の翌年1月10日の翌日から 7年間 | No.2503 給与所得者の扶養控除等申告書等の保存期間(国税庁) |
いつから数えるかは書類ごとに違います。迷ったら、顧問の社労士・税理士に「どれを何年残すか」を一度だけ聞いて、フォルダ名に年を書いておくと、あとで消していいものが分かります。
手順3:解約のタイミングを決める(段取り表)
年末調整には、1月から12月までの給与・賞与・社会保険料・源泉徴収税額の合計が要ります。いつ切り替えるかで、freeeに残しておく期間が変わります。
| 切り替え方 | freeeでやること | 有効期限はいつまで残すか |
|---|---|---|
| 1月から新しいソフトにする(前の年の年末調整はfreeeで終える) | 12月までの給与・年末調整、源泉徴収票・給与支払報告書の出力 | 翌年1月31日の提出(源泉徴収票は税務署、給与支払報告書は市区町村)の書類を出し終えるまで。プラン未契約では年末調整の書類が出せないため |
| 年の途中で新しいソフトにする | 切り替える前の月までの給与を確定し、賃金台帳を出す | 賃金台帳・従業員情報・マイナンバーを出し終えるまで。1月からの累計は新しいソフトに入れる |
提出の期限:「給与所得の源泉徴収票」の提出範囲と提出枚数等(国税庁)
年の途中で切り替えるときの累計の入れ方は 給与計算ソフトを年の途中で切り替える手順:引き継ぐ累計・住民税・社会保険の等級と、年末調整への影響 にまとめています。勤怠もfreee人事労務で打刻していたなら、締め日の区切りも合わせて決めます → 勤怠管理システムの乗り換え手順:切り替える日・有給の移し方・解約前の書き出し
会計freeeも使っている場合:給与の仕訳の連携は止まる
freee人事労務を解約すると、会計freeeを続けていても、給与の仕訳の連携は止まります。 会計freeeの[給与取引の登録]は、freee人事労務を契約している人向けの機能で、プラン未契約では給与計算の仕訳の自動連携が「連携不可」になるためです。→ 人事労務・会計連携 - 給与取引連携の概要(freeeヘルプ)/人事労務・会計連携 - freee会計で確定済みの給与明細の取引を作成する(freeeヘルプ)
私も、給与の仕訳をfreee人事労務から会計freeeへ連携していました。この連携がなくなると、毎月の給与の仕訳を手で入れるか、新しい給与ソフトから仕訳のファイルを書き出して取り込むことになります。乗り換え先を決める前に、次の2つを確かめます。
- 新しい給与ソフトが、会計freeeに取り込める形で仕訳を書き出せるか(新しいソフトの公式ヘルプ)
- 最後の月の給与の仕訳が、会計freeeに入っているか(連携が止まる前に、最後に確定した月の取引が登録されているか)
従業員に配る一言(コピーして使えます)
従業員がfreee人事労務で自分の給与明細を見ていた場合、解約のあとに従業員の画面でどう見えるかは、公式ヘルプでは確認できませんでした。過去の明細は、先に本人に取っておいてもらう のが確実です。
給与計算のシステムを、◯月分の給与から新しいものに切り替えます。今のシステム(freee人事労務)で見られる給与明細などは、◯月◯日まで に、必要な分をご自身でダウンロードして保存してください。◯月分からの明細は、新しいシステムの案内メールからご覧いただけます。マイナンバーや扶養の情報を、新しいシステムで改めて登録してもらうことがあります。その際はあらためてご連絡します。
移したあとの突き合わせ(チェック表)
新しいソフトで最初の給与を確定する前に、freeeから出したファイルと並べて確かめます。
| 確かめること | freee側 | 新しいソフト側 |
|---|---|---|
| 従業員の人数(在職者・今年の退職者) | 従業員情報のCSV | 登録した人数 |
| 扶養の人数(家族情報) | 従業員情報のCSV | 従業員ごとの設定 |
| 住民税の月額 | 切り替え前の月の給与明細・賃金台帳 | 従業員ごとの設定 |
| 1月から切り替え前の月までの支給額の合計 | 賃金台帳(CSV) | 前の分として入れた累計 |
| 同じ期間の源泉徴収税額・社会保険料の合計 | 賃金台帳(CSV) | 同上 |
| 期間(何月分から何月分までか) | 賃金台帳の最後の確定月 | 新しいソフトの最初の月 |
| マイナンバーの登録(本人・家族) | マイナンバーのCSV | 登録の状況 |
合わない所があれば、新しいソフトで確定する前に直します。マイナンバーを書き出したCSVは、新しいソフトへの登録が終わったら、社内の決まりに沿って消すか、鍵のかかる場所に移します。
解約しないという選択もある
乗り換える理由が「料金」だけなら、プランを下げて続ける という手もあります。freee人事労務は、ミニマム・スターター・スタンダード・アドバンスの順に機能が増える作りで、契約管理の画面には「変更予定のプラン」(ダウングレードなど)が出ます。どのプランで何が使えるかは公式の料金ページで確かめます。→ freee人事労務 料金プラン(freee公式)
会計freeeを続ける会社なら、給与の仕訳の連携を残せることは、続ける側の大きな理由になります。乗り換え先と比べるときは、「毎月の給与の仕訳をどう会計に入れるか」まで含めて 比べてください。
よくある質問
Q. 「退会」と「解約」と「事業所の削除」は何が違いますか?freeeのヘルプでは、退会は「お支払いの停止」「メール配信の停止」「事業所の削除」の3段で、有料プランをやめるのに必須なのは お支払いの停止だけ です。事業所の削除は、データを消したいときだけ行う任意の手続きです。
Q. 年払いの途中でやめたら、残りの月の分は返ってきますか?返ってきません。freeeは、受け取った利用料金の返金・キャンセルには応じないとしています。そのかわり、有効期限までは今のプランで使えます。
Q. 解約したあとに、過去の給与データを見たくなったら?事業所を削除していなければ、データは残っています。ただしプラン未契約のままでは、給与明細の閲覧や書類の出力ができません。必要なものは有効期限までにダウンロードしておく のが前提です。
Q. 会計freeeは続けて、freee人事労務だけやめられますか?やめられます。freee人事労務の支払いを止めるだけにして、事業所は削除しません(削除すると会計のデータも消えます)。給与の仕訳の連携は止まるので、新しい給与ソフトからの仕訳の入れ方を先に決めます。
Q. マイナンバーも一緒に書き出せますか?ふつうの従業員情報のエクスポートには入りません。freeeサポートデスクに申し込むと、マイナンバーを含むCSVを出せるようになります。条件は、freee会計かfreee人事労務のどちらかの有料プランを契約していることです。
まとめ
- 解約は お支払いの停止 だけでよい。事業所の削除はデータがすべて消える別の手続き で、会計freeeを続けるならできない
- 最初に 契約管理で更新日 を見る。料金は返ってこないが、有効期限までは使える
- 有効期限までに 従業員情報・マイナンバー(申し込みが要る)・賃金台帳・源泉徴収簿/源泉徴収票・請求履歴 をダウンロードする。期限のあとは「プラン未契約」で出せなくなる
- 賃金台帳などは 5年間(当分の間は3年間)、扶養控除等申告書などは 7年間 残す
- 会計freeeへの 給与の仕訳の連携は止まる。新しい給与ソフトからの入れ方を先に決める
次にすること:乗り換え先を決める
乗り換え先は、先に 「給与計算を同じソフトでやるか」と「会計ソフトは何か」 で絞ると早く決まります。料金・機能の比較は SmartHRと比較(2026年版・10人規模) にまとめています。
無料で試せる期間に、実際の従業員1人分を、従業員の登録→給与計算→明細→会計への仕訳まで 通してから決めるのが、手戻りの少ない進め方です。
- マネーフォワード クラウド:法人向けに1か月の無料トライアル(ビジネスプラン相当の機能、1事業者1回、終わっても自動で有料にならない。料金プラン(公式)・2026-09-25 確認)。2027年6月1日以降の更新から、法人向けの料金が改定されます(多くのプランで値上げ)。 プランごとの違いは → マネーフォワード クラウドの法人料金改定(2027年6月):10人規模の会社は続けるか、プランを見直すか
- SmartHR:人数に関係なく15日間の無料トライアル。料金は見積もり(料金プラン(公式)・2026-09-25 確認)。移すときの準備は → SmartHRへのデータ移行(10人規模):在職者だけ移す手順と、CSV・マイナンバーの注意