マネーフォワード クラウドの法人料金改定(2027年6月):10人規模の会社は続けるか、プランを見直すか
結論
上がるのは2027年6月1日以降の更新からで、10人規模で給与か勤怠もマネーフォワードで回しているなら、ビジネスプランのまま続けて「更新日」と「支払い方」を見直すのが現実的です(推定)。
- ビジネスプランは 年払いで年77,760円→83,760円(年6,000円増)、月払いで月7,980円→8,980円(税抜・基本料金)
- スモールビジネスプランは、給与・勤怠などの 人数の上限(各3名まで) があり、従業員10人前後で給与か勤怠をマネーフォワードで使っているなら選べません
- 年払いの会社は、更新日によって上がる時期が最大で約1年ずれます。まず「契約履歴」画面で更新予定日を確かめ、上がる時期を社長に伝えるところからで十分です
私が最後に使っていたマネーフォワード クラウドの法人プランは、ビジネスプラン でした。会計・給与・勤怠・労務・経費を、すべてマネーフォワード クラウドにそろえていました。改定後の料金は使っていません(改定は2027年6月からです)。
この記事が役に立つ人
- 従業員10人前後の会社で、マネーフォワード クラウドを契約していて、経理・労務を一人で担当している人
- 値上げのお知らせを見て、「うちはいつから・いくら上がるのか」「社長に何と説明するか」を知りたい人
何が変わるか(法人向け・2027年6月1日)
公式のお知らせ(2026-09-24公開)の内容です。金額はすべて税抜です。
| プラン | 月払い(改定前→改定後) | 年払い(改定前→改定後) | 年払いの上がり幅 |
|---|---|---|---|
| ひとり法人 | 3,980円→3,980円(据え置き) | 29,760円→35,760円 | 年6,000円 |
| スモールビジネス | 5,980円→6,980円 | 53,760円→64,560円 | 年10,800円 |
| ビジネス | 7,980円→8,980円 | 77,760円→83,760円 | 年6,000円 |
あわせて変わること・変わらないこと:
- ビジネスプランの「AI-OCRから入力」:今は月101件目から1件20円のオプション料金がかかりますが、2027年6月1日から オプション料金がなくなります。こちらは 契約の更新日に関係なく、6月1日以降に使った分から です
- プランごとの利用人数の制限と、機能の違いは変わらない、とお知らせに書かれています
- 人数に応じた従量課金(1名あたりの料金)の変更は、お知らせには書かれていません(2026-09-25時点)
- 個人事業主向けのプランは、別の日(2026年12月1日)に改定されます。この記事では扱いません
料金ページに出ている月額(2,480円・4,480円・6,480円)は、年払いの額を12か月で割った月あたりの額です。月払いの額とは別です。
出典:料金体系の一部改定について(改定日:2026年12月1日および2027年6月1日)
いつから上がるか:更新日で決まる
新しい料金は、2027年6月1日以降に更新となる契約から かかります。6月1日に一斉に上がるのではありません。
| 今の契約 | 新しい料金になる時期 |
|---|---|
| 月払い | 2027年6月1日以降の最初の更新から。公式の例では、2027年5月15日に月払いで契約した場合、2027年6月15日の更新から 改定後の料金 |
| 年払い(更新日が2027年6月1日以降) | その更新日から |
| 年払い(更新日が2027年6月1日より前) | 2027年の更新は改定前の料金のまま。改定後の料金になるのは、その次(2028年)の更新から。公式の例:2027年5月15日に年払いで契約した場合、改定後の料金は2028年5月15日の更新から |
年払いの会社は、更新日によって、上がる時期が最大で約1年ずれます。予算に入れる年度も変わるので、先に更新日を確かめます。
自分の会社の更新日は、「契約履歴」画面の「契約更新予定日」欄 で確認できます。今のプラン名と契約期間は、「サービス」画面の「契約内容」 に出ます。
10人規模で続ける場合の、プランの選び方
① 給与か勤怠をマネーフォワードで使っているなら、ビジネスプラン
スモールビジネスプランは、一部のサービスを除き、各サービスに3名まで しかユーザーを登録できません。給与は、4名以上で確定処理をするならビジネスプランの契約が必要 です。勤怠も、スモールビジネスで登録できる従業員は3名までです。
つまり、従業員10人の給与計算か勤怠管理をマネーフォワードで行っているなら、「スモールビジネスに下げて値上げを避ける」は選べません。ひとり法人プランも、士業以外のユーザーが2名以上いると変更できないので対象外です(Web契約のプラン変更方法)。
会計・請求書だけをマネーフォワードで使い、給与・勤怠は別のソフトで、各サービスのユーザーが3名以内に収まる会社なら、スモールビジネスも候補に入ります。ただし改定後の年払いは、スモールビジネスの方が上がり幅は大きくなります(年10,800円。ビジネスは年6,000円)。
② 支払い方:年払いと月払いの差は、改定後に広がる
基本料金を12か月分で比べます(税抜・従量課金は含まない)。
| ビジネスプラン | 改定前 | 改定後 |
|---|---|---|
| 年払い | 77,760円 | 83,760円 |
| 月払い×12か月 | 95,760円 | 107,760円 |
| 差(月払いの方が高い額) | 18,000円 | 24,000円 |
月払いのまま続けると、改定後は年払いより 年24,000円 多くかかります。月払いを選んでいる理由が「一度にまとまった額を払いたくない」だけなら、年払いに切り替える検討の余地があります。
切り替えは、管理者権限のユーザーが 「サービス」画面の「変更」→「変更プラン選択」画面で「年払い」を選ぶ 手順です(Web契約のプラン変更方法)。途中で変えた場合の請求は、残りの日数分が「留保金」として次の請求に回されます(プラン変更時の請求額について)。
改定前に年払いへ切り替えた場合、いつまで改定前の料金になるかは、公式のお知らせには書かれていません。 値上げを遅らせるつもりで切り替えるなら、手続きの前に 公式の問い合わせ窓口 で確かめてください。
③ 10人なら、従量課金を足して見る
基本料金の値上げ幅だけを見ると、10人規模の実際の負担より小さく見えます。ビジネスプランは、基本料金に含まれる人数を超えた分に、月ごとの従量課金がかかります(下の単価は改定のお知らせでは変更の記載なし)。
| サービス | 基本料金に含まれる人数 | 超えた分(1名・月・税抜) | 数え方 |
|---|---|---|---|
| 給与 | 5名 | 300円 | 確定処理をした人数 |
| 勤怠 | 5名 | 300円 | 「従業員一覧」の人数 |
| 経費 | 5名 | 500円 | 月末までに使った人数 |
| 人事管理 | 10名 | 600円 | 人事マスタの従業員数 |
出典:従量課金対象はどのようにカウントされますか?(ほかに、社会保険・年末調整・マイナンバー(1名月100円・5名まで基本料金に含む)と、会計・請求書のユーザー(1名月300円・3名まで含む)にも従量課金があります)
例として、従業員10人全員の給与と勤怠をマネーフォワードで回すと、給与5名分・勤怠5名分で 月3,000円(年36,000円) の従量課金が基本料金とは別にかかる計算です(推定。勤怠は公式ヘルプに「10名で1,500円」の例があります)。経費を10人全員が使う月は、さらに月2,500円です。
従量課金の単価が変わらないなら、改定で上がるのは基本料金の分だけ です。社長への説明では、「今の請求額のうち、上がるのは基本料金の部分」と分けて伝えると、話が早く済みます。今の請求の内訳は「料金明細」画面の「内訳」で見られます(料金明細の確認方法)。
見直す(乗り換える)かを考えるなら
値上げ幅は、ビジネスの年払いで年6,000円、月払いで年12,000円です。10人分の給与・勤怠・経費をつないでいる会社が、この差のためにソフトを移すと、マスターの作り直し・連携の組み直し・税理士との受け渡しの確認がすべて一人担当にかかります。多くの10人規模の会社にとっては、続けてプランと支払い方を見直す方が現実的と考えます(推定)。
それでも見直すなら、料金表より先に、顧問税理士の対応・口座の連携・給与や勤怠とのつながり・移す手間で比べます。どちら向きの乗り換えにも使える判断の順番は、こちらにまとめています。
一人担当の段取り
| いつ | 何を | 誰に |
|---|---|---|
| 今(2026年秋) | 「契約履歴」で更新予定日、「契約内容」でプランと支払い方を確かめる | 自分 |
| 次の予算を作るとき | 更新日から「新しい料金になる年度」を出し、年額の差を載せる | 社長 |
| 月払いの会社 | 年払いに切り替えるかを決める(切り替えの条件は窓口で確認) | 社長・窓口 |
| 乗り換えも考えるとき | 顧問税理士に、移る先のソフトに対応しているかを聞く | 顧問税理士 |
| 2027年6月1日 | ビジネスプランは、AI-OCRのオプション料金がなくなる | — |
| 新しい料金の最初の請求 | 「料金明細」で、基本料金が改定後の額になっているかを見る | 自分 |
社長に送る一言(見本)
そのまま貼って、【 】の中だけ埋めて使えます。
マネーフォワード クラウドの料金が、2027年6月1日以降の更新から上がります。
当社は【ビジネス】プラン・【年払い】で、基本料金は年【77,760】円→【83,760】円です(税抜)。
人数に応じた従量課金は、今のお知らせでは変更の記載がありません。
更新日は【2027年○月○日】なので、上がるのは【○年○月】の更新からです。
ほかのソフトへ移す手間と比べて、今のまま続けることを提案します。
つまずきやすい所
- 「6月1日から全社一斉に上がる」と伝えてしまう — 実際は更新日から。年払いなら、上がるのが翌年になる会社もあります
- 基本料金の差だけで予算を組む — 10人規模は従量課金が別にかかります。上がるのは基本料金の部分でも、予算の総額は請求の内訳で見ます
- スモールビジネスに下げれば安くなると考える — 給与の確定処理が4名以上なら、ビジネスプランが必要です
- 税抜の額で社長に伝える — お知らせの額は税抜です。社内の稟議が税込なら、書き直してから出します
- AI-OCRの変更を見落とす — ビジネスプランで領収書や請求書の読み取りを月100件より多く使っている会社は、6月1日から追加の料金がかからなくなります
まとめ
- 上がるのは 2027年6月1日以降の更新から。まず「契約履歴」で更新予定日を確かめる
- 10人規模で給与・勤怠もマネーフォワードなら、プランは ビジネス が前提。見直すのは 支払い方
- 年払いなら上がり幅は 年6,000円。社長には「いつから・いくら・従量課金は別」の3点で伝える
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