freee会計の法人プランと料金【2026年】:10人規模の会社ならどれか(人数別の年額つき)
- この記事で運営者が使ったもの
- freee会計・freee人事労務
結論
従業員10人前後で経理が一人なら候補はスターターかスタンダードで、締めた月を固める「月締め(本締め)」か、人ごとに見られる範囲を分ける「カスタム権限」が要るならスタンダード、要らなければスターターです。
| 確かめること | こうなら |
|---|---|
| 月締め(本締め)・カスタム権限・部門ごとの閲覧制限を使いたいか | 使いたいなら スタンダード(公式の料金ページの注記で、どれもスタンダードから) |
| 部門を親子に分けた集計、給与の仕訳の部門配賦、カスタムレポートを使いたいか | 使いたいなら スタンダード |
| 上のどれも要らず、請求書・経費精算・帳簿・決算書・給与の取引の連携ができればよいか | スターター |
給与の取引をfreee会計へ連携する「給与取引連携」は、freeeヘルプの機能表では 全プランで使えます。スタンダードからなのは、連携した給与を部門へ配る「部門配賦」の方です。
10人の会社(会計を使うのは担当者と社長、顧問税理士はアドバイザーとして招待、経費精算は10人全員)で計算すると、年払い・税抜で スターター 年101,760円/スタンダード 年143,760円 です(公式の単価から計算した推定。計算の中身は下の表)。差は年42,000円です。
申し込む前に気になること:
- 無料で試せる期間:30日間。新設法人向けの料金ページには「初期導入費用と解約料は0円」と書かれています
- 今のソフトから移せるか:弥生会計からfreee会計へ移行する手順
- マネーフォワードとどちらにするか:freee会計とマネーフォワードの比較(給与・勤怠込みの年額つき)
私が使った範囲
私は、freee会計とfreee人事労務を使っていました。弥生からfreee会計へは期首に切り替え、開始残高は一度で合いました。freee人事労務では、給与の仕訳をfreee会計へ連携していました。
会計ソフトを選ぶときに私が決め手にしていたのは、顧問の税理士が対応しているか です。
なお、この記事のプランと料金は、今の公式の料金ページとヘルプ をもとにしています。私が使っていたプランの話ではありません。
この記事が役に立つ人
- 従業員10人前後の会社で、経理を一人で担当していて、freee会計のどのプランにするか決めたい人
- 基本料金は分かったが、人数や経費精算を入れると 年いくらになるか を社長に説明したい人
- ネットの比較記事で、プラン名や料金がばらばらで迷っている人
まず、古いプラン名の記事に気をつける
freee会計の法人プランは、2024年7月から今の体系 になっています(【法人】freee会計のプランについて(2024年7月以降)(freee ヘルプ))。
| プラン名 | |
|---|---|
| 今(2024年7月以降) | ひとり法人/スターター/スタンダード/アドバンス/エンタープライズ |
| 以前 | ミニマム/ベーシック/プロフェッショナル/エンタープライズ |
比較記事を読むときは、記事の日付と、書かれているプラン名 を見ます。以前のプラン名で書かれていれば、料金も機能の区切りも今とは違います。
法人プランの料金(2026-09-25 確認・税抜)
| ひとり法人 | スターター | スタンダード | アドバンス | |
|---|---|---|---|---|
| 年払い(月あたり) | 2,980円 | 5,480円 | 8,980円 | 39,780円 |
| 年払い(1年分) | 35,760円 | 65,760円 | 107,760円 | 477,360円(39,780円×12) |
| 月払い | 3,980円 | 7,280円 | 11,980円 | 51,980円 |
| 基本料金に入る人数 | 1人 | 3人 | 3人 | 5人 |
| 経理・経営者相当の追加(1人・月) | 年払い1,000円/月払い1,300円(最大2人まで) | 年払い300円/月払い400円 | 年払い300円/月払い400円 | 年払い1,000円/月払い1,300円 |
| 一般従業員相当の追加 | ― | 0円 | 0円 | 0円 |
| 経費精算(申請・承認した人1人・月) | 使えない | 300円 | 300円 | 650円 |
| 受発注書類の送付 | ― | 1件95円 | 1件95円 | 1件95円 |
- エンタープライズは、料金が公開されておらず問い合わせです
- 経費精算の料金は、メンバー追加の料金とは 別 にかかります。「経費/各種申請いずれかの申請・承認を行ったユーザー1人あたり」と注記されています。承認する人(社長や担当者)も数に入ります
- 顧問税理士などの アドバイザーの招待は無料で、招待数の上限もなし と注記されています。ただし、アドバイザーが経費精算の申請・承認をすると従量課金がかかると、freeeヘルプに書かれています。税理士の事務所がどの形でアカウントに入るかは、契約の前に税理士に確かめます
出典:法人向け会計料金プラン(freee)、新設法人向けの料金プラン(freee)、【法人】freee会計のプランについて(2024年7月以降)(freee ヘルプ)
プランで変わる機能
公式の料金ページとヘルプの機能表のうち、10人規模の会社で判断に効く所だけを抜き出しました。○は使える、×は使えないです。ひとり法人〜スタンダードの○×は新設法人向けの料金ページの表記、アドバンスと、新設法人向けの料金ページに行がないもの(給与の連携・月締め・権限など)は、法人向けの料金ページの注記とfreeeヘルプの機能表によります。
| 機能 | ひとり法人 | スターター | スタンダード | アドバンス |
|---|---|---|---|---|
| 帳簿・決算書の作成 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 請求書の作成・管理 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 請求書の一括作成・一括送付 | × | ○ | ○ | ○ |
| インボイス・電子帳簿保存法への対応 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 経費精算 | × | ○(承認1段階まで) | ○(承認1段階まで) | ○(申請経路15段階まで) |
| 給与取引連携(給与の取引を会計へ連携) | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 経費精算の給与連携 | × | ○ | ○ | ○ |
| 連携した給与の部門配賦 | × | × | ○ | ○ |
| 月締め(本締め) | × | × | ○ | ○ |
| カスタム権限(制限なし)・部門ごとのデータ閲覧制限 | × | × | ○ | ○ |
| 月締め(仮締め)・仕訳承認 | × | × | × | ○ |
| ワークフロー(汎用申請・支払依頼) | × | × | × | ○ |
| CRM連携 | × | × | × | ○ |
| 管理会計・予実管理 | × | × | × | ○ |
| 電話のサポート | × | ○(予約制) | ○(予約なしの直通) | ○(予約なしの直通) |
使えるレポート(経営分析)は、記号ではなく名前で書きます(新設法人向けの料金ページと、法人向けの料金ページの注記※13・※17より)。
| 使えるレポート | |
|---|---|
| ひとり法人 | 損益・現預金・資金繰りのレポートのみ |
| スターター | 上に加えて、入金・支払管理、収益・費用のレポート、ダッシュボード |
| スタンダード | 上に加えて、カスタムレポート(一部制限あり)、親子部門の設定、全部門比較の試算表 |
| アドバンス | カスタムレポート(3軸集計)、部門5階層まで、セグメントタグ3つ、予実管理 |
同期できる銀行口座の数も、スターターは20件、スタンダードは50件と差があります(freeeヘルプ)。
上場水準の内部統制・高度な固定資産管理・セキュリティ強化は、エンタープライズだけの機能です。
10人規模で効くのは「月締め(本締め)」と「カスタム権限」
スターターとスタンダードの差は、10人規模の会社ではこの2つが中心です。
- 月締め(本締め):スタンダードから(料金ページの注記※12、freeeヘルプ)。税理士に月次を見てもらう運用で、見てもらった月の帳簿を締めて区切りたいなら、スタンダードが候補です。仮締めと仕訳承認はアドバンスからです。締めたあとに何ができなくなるかは、試用の間にヘルプと画面で確かめます
- カスタム権限・部門ごとのデータ閲覧制限:スタンダードから。社長や役員に会計へ入ってもらうとき、見られる範囲や触れる所を人ごとに分けたいなら、スタンダードが候補です
ほかに、部門を親子に分けて集計したい、給与の仕訳を部門に配りたい、予約なしで電話のサポートにつながってほしい、銀行口座を20件より多くつなぎたい、のどれかがあれば、スタンダードを選ぶ理由になります。
給与の取引をfreee会計へ連携すること自体は、スターターでもできます(freeeヘルプの機能表で全プラン○)。
ひとり法人プランは、10人の会社には合いにくい
ひとり法人プランは、基本の人数が1人で、追加は経理・経営者相当が最大2人までです。経費精算が使えず、電話のサポートもありません。従業員の立替経費を精算する会社では、スターター以上が前提になります。
アドバンスが要るのは、承認や申請を細かく回したいとき
アドバンスは年払いで月39,780円と、スタンダードの4倍以上です。次のような必要がはっきりしてから考えれば間に合います。
- 経費精算の申請経路を2段階以上にしたい
- 仕訳承認や月締めの仮締めを使いたい
- CRMとつなぎたい
- 予実管理をしたい
10人で年いくらか(試算)
条件
- 従業員10人。会計にログインするのは 担当者と社長の2人(基本料金の3人に収まる)
- 顧問税理士は アドバイザーとして招待(注記では無料)。経費精算の申請・承認はしない
- 経費精算は 10人全員が申請・承認 に関わる
- 年払い・税抜。公式の料金ページの単価から計算した 推定 です
年額
| 年額(税抜・推定) | スターター | スタンダード | 計算の中身 |
|---|---|---|---|
| 基本料金 | 65,760円 | 107,760円 | 年払いの月あたり×12か月 |
| 経費精算(10人) | 36,000円 | 36,000円 | 300円×10人×12か月 |
| 合計 | 101,760円 | 143,760円 | |
| 月あたり | 8,480円 | 11,980円 | 合計÷12 |
| 税込(10%)にすると | 111,936円 | 158,136円 | 合計×1.1 |
| 申し込み(広告) | 30日間無料で試す | 30日間無料で試す | 公式サイトへ |
条件が変わると
| こうなったら | スターター | スタンダード | 計算の中身 |
|---|---|---|---|
| 経費精算を使わない(立替は社長だけで、紙で精算など) | 65,760円 | 107,760円 | 基本料金だけ |
| 会計を使う人が4人(担当者・社長・役員2人) | 105,360円 | 147,360円 | 上の合計+300円×1人×12か月 |
| 月払いにする(経費精算10人) | 123,360円 | 179,760円 | 月払いの基本料金×12+36,000円 |
- 月払いにすると、スターターで年21,600円、スタンダードで年36,000円高くなります(基本料金の差)
- 受発注書類を送る会社は、1件95円が別にかかります
- 給与・勤怠をfreee人事労務でそろえる場合は、その料金が別にかかります。給与・勤怠まで含めた年額は freee会計とマネーフォワードの比較 で試算しています
選ぶ順番
- 顧問税理士が、freee会計に対応しているかを聞く。対応していなければ、プラン選びの前にここで止まります(聞き方は 会計ソフトは顧問税理士の対応を確かめてから選ぶ)
- 会計にログインする人を数える。担当者・社長・役員など、経理・経営者相当の人です。3人を超えたら、1人ごとに年3,600円(年払い)が足されます
- 経費精算を使う人を数える。申請する人だけでなく、承認する人も数えます
- 月締め(本締め)とカスタム権限が要るかを決める。締めた月を固めたい、人ごとに見られる範囲を分けたい、のどちらかがあればスタンダード。部門別の集計・給与の部門配賦・直通の電話サポートが要る場合もスタンダード
- 無料の30日で、1か月分の明細と経費精算を通してみる。画面を眺めるだけで終えず、仕訳ができて締めるところまで試します
向かない会社・気をつける所
- 顧問税理士がfreeeに対応していない会社。プランの差より、決算のやり取りの手間の方が大きくなります
- 会計にログインする人が多い会社。スターター・スタンダードは3人まで基本料金で、4人目から追加がかかります
- 経費精算の承認を2段階以上にしたい会社。スターター・スタンダードは承認1段階までです
- ひとり法人プランで始めて、あとで従業員が増える会社。経費精算が使えないので、従業員の立替が出てきた時点でプランを上げることになります
- freee以外の給与ソフトを使い続ける会社。給与の仕訳をどの形で会計へ入れるかを、試用の間に確かめておきます
社長に送る一言(見本)
【 】の中だけ埋めて使えます。
会計ソフトはfreee会計の【スターター/スタンダード】プランにすることを提案します。
顧問の【○○】先生がfreeeに対応していることは確認済みです。
費用は、経費精算を【10】人で使う前提で、年【101,760】円(税抜・年払い)の見込みです。
【スタンダードにする理由:月締め(本締め)/カスタム権限(人ごとに見られる範囲を分ける)】が必要なためです。
契約の前に、30日間の無料期間で1か月分を試してから決めます。
よくある質問
顧問税理士も、人数に入りますか?
公式の料金ページの注記では、アドバイザーの招待は無料で、招待数の上限もありません。ただし、税理士の事務所がアドバイザーとして入るのか、メンバーとして入るのかで扱いが変わります。また、税理士が経費精算の申請・承認をすると、その月は1人300円(スターター・スタンダード)の従量課金がかかります(freeeヘルプ)。契約の前に税理士に確かめます。
経費精算だけ使う従業員にも、料金はかかりますか?
一般従業員相当としてメンバーに入れるのは0円です。ただし、経費精算を申請・承認した人には、1人月300円(スターター・スタンダード)がかかります。
スターターでも、給与を会計へ連携できますか?
freeeヘルプの機能表では、「給与取引連携」は全プランで使えます。スタンダードからなのは、連携した給与を部門へ配る「部門配賦」です。
年払いと月払い、どちらがよいですか?
年払いの方が安く、スターターの基本料金で年21,600円の差です。最初は30日の無料期間で試し、続けると決めてから支払い方を選べば足ります。
ネットの記事で料金が違うのはなぜですか?
2024年7月より前のプラン(ミニマム・ベーシック・プロフェッショナル)で書かれた記事や、年払いの月あたりと月払いの額を混ぜている記事があるためです。公式の料金ページで、年払いか月払いか、税抜かを見て比べます。
まとめ
- 10人規模の一人経理なら、候補は スターターかスタンダード
- 分かれ目は 月締め(本締め)とカスタム権限。要るならスタンダード。給与取引連携は全プランで使える
- 経費精算を10人で使うと、年払い・税抜で スターター 年101,760円/スタンダード 年143,760円(推定)
- 決める順番は 税理士の対応 → 会計を使う人数 → 経費精算の人数 → 月締め・カスタム権限
次に決めること:
- 弥生から移すなら → 弥生会計からfreee会計へ移行する手順
- 弥生と比べたいなら → 弥生会計とfreee会計の比較(法人)
- マネーフォワードと比べたいなら → freee会計とマネーフォワードの比較(給与・勤怠込みの年額つき)
- そもそも乗り換えるか迷っているなら → 会計ソフトの乗り換えは「するか・いつか」を5項目で決める